2010年公開 劇場版あたしンち
劇場版あたしンちBDパッケージ 劇場版3Dあたしンち
情熱のちょ~超能力♪母大暴走!
本編上映時間:43分

2010年11月13日公開

※全編3D映画です



けらえいこの大人気コミックが、まさかの3D映画で登場ですッ!!(フライヤーキャッチコピーより)


ストーリー
雷に打たれたことがきっかけで超能力が使えるようになった母。家族にナイショでエスパーママン(18歳)に変身して街の人々を助けるが、親子ケンカで超能力が暴走して大変なことになってしまう。ハラハラ、ドキドキストーリー。


映画の特徴
前作に負けないくらい「家族」が描かれている作品です。約45分と限られた時間の中、「あたしンち」らしさがギュッと凝縮されています。超能力が使えるようになると、人助けをしたくなりますよね。しかし、超能力という便利だけどよくわからない力が、自らに跳ね返ってくるかもしれないと考えると、何でも使うのはまずいということを気づかさせてくれていると思います。


スタッフ・キャスト
原作:けらえいこ
脚本:大野木寛
監督・絵コンテ:高橋渉
監修:やすみ哲夫

作画監督:大武正枝
美術監督:天水勝
音響監督:大熊昭
音楽:相良まさえ
S3D監督:三田邦彦

「劇場版3Dあたしンち」製作委員会:シンエイ動画・メディアファクトリー・テレビ朝日・ADK
配給:東映

主題歌「SUGAR!SUGAR!SUGAR!!!」
矢沢洋子(ガルル・レコード)



声の出演
母:渡辺久美子
みかん:折笠富美子
父:緒方賢一
ユズヒコ:阪口大助

水島:愛河里花子
戸山:玉川砂記子

しみちゃん:的井香織
岩木:緑川光
吉岡:沼田祐介

原先生:上村典子
藤野:山口勝平
ナスオ:大塚瑞恵

袴田さん:伊藤美紀
タッくん:桃森すもも

ほか


見どころ
母のパンの切り方
原作18巻 No.9で描かれたパンを切る場面。新あたしンち第5回「母、さえてる日」でアニメ化されますが、この映画のストーリーにぴったり。原作で言っている「地球規模」を超える事象をこの映画で引き起こすところに注目。

しみちゃんとの会話
今回はわずかな時間しか登場しないしみちゃんですが、前回の映画と同様、みかんの相談を受けています。物語にとって重要な発言をするところに注目したい。

自動販売機の下に…
女子高生が自動販売機の下に500円玉を落としてしまった場面。原作2巻 No.27を思い出させてくれます。

マンションに引っ越してきた頃
以前は公団住宅の団地に住んでいた(原作11巻特別編)タチバナ家が、今のマンションに引っ越してきたときの場面が描かれたシーンで、高橋監督こだわりの場面でもあります。


劇場版あたしンちを見るには、Blu-ray Discが発売されている他、レンタルDVDや動画配信サービスで視聴可能です。これらは2D映像で楽しむことができます。3D映像を見るには、Blu-ray Discだけでなく、3D対応の再生機器を用意する必要がありますが、映画と同じように奥行があって飛び出してくる映像を満喫することができます。



映画登場スポット
田無駅北口
田無駅北口
田無駅北口全体が舞台だと考えても良いくらい再現されています。 アニメに加え、映画でも再現されているなんて素敵です。 おすすめは自動販売機のある道です。なんでもない道が映画の舞台になっています。



映画特典
映画特典 ★入場者プレゼント★
オリジナルガーゼタオル








総評
アニメあたしンち最終回から1年。まさかの映画第2作目登場に驚かされました。しかも当時流行りの3D映画です。 3D製作の恩恵で映像がきれいです。今回も非日常を描いていますが、日常でありがちな出来事を超能力を使って解決するという意味では、前作よりも現実的なものがあるといえます。そして、原作で見たことのあるようなエピソードを映画のストーリーにうまく組み込まれている点に感心しました。
もし3Dが視聴可能でしたら、登場人物が3Dの空間にうまく入り込んでいることを楽しんでください。フル3DCGにはない温かみが感じ取れると思います。「癒し系3D」そのものです。3Dの中で私が最もお気に入りのシーンは、タチバナ家が今のマンションに引っ越してきたときの場面です。ストーリーを彩るあの奥行がたまりません。